◆トコトコ日記

 散歩はほぼ毎日していますが、これを毎日書き留めるはおそらくできないと思います。

 でも可能な頻度で綴っていけば、それなりの日記になるなと思い、気の向くままに書き留めていこうと思います。

 

2024/05/17

 きょうも雲一つない快晴である。完全快晴といいたい。きのうは日本海をゆっくり強い寒冷渦が進んで行って、ひまわり画像では、あたかも台風の雲のような絵柄となっていたのが印象的であった。関東も昨日は荒れ模様で、特に風が吹き荒れたが、きょうは、その一過となって、清々しい日である。でも予報では、午後から日差しが照り付けて、気温がグングン上がって真夏日近くになるという。

 いつものコースを歩いたが、「ケヤキ並木北」の交差点から「寿町一丁目」の交差点までのケヤキ並木にいつも以上に目を遣って歩いた。で、気づいた。今まで数年間、何気なく歩いてきたためであろう。気づいたのは、この部分の木がケヤキだけではないことに。各木には名札がかかっているのだが、エノキ、コナラ、イヌシデと、いくつものケヤキ以外の木が植えられていた。

 いずれも遠目の姿は似たようなものとして見ていたが、太い幹の部分がかなり違っている。ケヤキ、エノキの幹は比較的ツルンとしているが、ケヤキはうすい赤茶色のまだら模様を持っているのに対して、エノキにはそれはない。コナラの幹は縦に線が入っている。イヌシデは、亀の甲状のゴツゴツ感がある。

 とにかく、漫然とみてきていた自分に驚いた。

 いつもの第一中学の風速計は、東南東を向いて、弱い回転をしていた。

 

2024/05/10

 久しぶりに雲一つない快晴となって、予報によれば、湿度も低いカラリとした一日になるという。

 早々に家を出て、澄み切った空気の中を歩み出した。10℃未満であったので、やや寒いという感じもあったが、風もほとんどなく、このうえない空気の肌感覚である。雲一つない快晴は、マンションからの東側Viewでそう感じたが、マンションを出てやや広いところまで進んで全方向を見渡したても、間違いなくそうであった。

 そんな感じの中で、目は水平から上の方ばかりをみているのに気づいた。新緑は勢いを増し、ケヤキなどは直近の40日ほどで小枝、葉が出そろった感じである。

 ときどきは下に目をやるが、季節は確実に進んでいて、桜、ハナミズキなどはとうに過ぎ、ツツジも終わりかけ、サツキが、あるものは今盛りだろうか、しかし、あるものはもう散り始め、という状況である。

 いつもの第一中学の風速計は、当然ながら、回ってはいなかった。

 

2024/05/04

 朝7時過ぎだが、あちらこちらから山車の太鼓の大きな音が響き渡っている。もとより、大國魂神社の例大祭。

 きょうは、ひとつの目的意識をもって歩いた。どの程度の数の鯉のぼりが昇っているか数えてみようということである。キョロキョロ、ゆっくり歩きながら、庭やベランダをくまなく見て歩いた。路地があれば、その遠くまで見通せるところまで目を遣って、いわば注意深くみて回った。

 結論は、いささか残念な結果であった。3.5kmの道程でわずか2つである。それもひとつは保育園のそれであり、これを除くと実に1つである。思わず拍手を送りたくなった。朝7時過ぎだからまだ上がっていないのかなどと考えたが、昨日からの晴天で、そんなことも多分なかろう、などと思うのであった。

 いつもの第一中学の風速計は、東を向いて、回ってはいなかった。

 因みに、我が家。数日前、『あぁ、忘れていたわ』と言って、小さな鯉のぼりを妻が部屋に飾った。「おいおい、孫はもう成人したぞ」などと言ったら、『いゃ、これ、あなた用よ』などという。あらためて、ありがたいと思う。

 

2024/05/01

 ほんとうに早いもので今年も、はや5月。

 気象アプリのなかの「マイ天気」をみると、このあと雨が降りだして、ずっと、しかもやや強い降りになりそう。じゃ、いま歩こう、と思って外に出た。まだ降っていなかった。珍しいことに、風が全く吹いていない、まったくの無風だ。大きな木の枝葉をジッと眺めても微動だにしない。この後、午後には低気圧が近づいてきて次第に強い風になってくるようであるが、いまはその前の静けさである。空を見上げれば、乱層雲と呼ばれる雲であろうか、白と灰色が多少まだらなに、これが空一面に広がっていた。

 「警察署東」の交差点で、いまにも赤に変化しそうな信号を東に向けで疾走する車があった。そうだ、きょうは水曜日で、ウィークデーだ。西に向かう車は少ないが、東へ向かう車はやはり多い。

 30分余り歩いて、国分寺街道の「けやき並木北」の交差点にさしかかり付近の大きなケヤキを見上げたが、木の枝葉の様子はやはり無風を意味していた。むしろ、交差点を通り抜けた車が起こす風と思われる枝葉部分だけが揺れるのが際立っていて、なるほどといった面持ちで見入ったものだった。

 ちょっと戻って、いつもの第一中学の風速計は、静かに、風が吹いてくるのを待っていた。